今日も雪空のため 撮影にはむきません。
快晴の朝10時の太陽光を待っています。
「曜変」とは
薄暗い茶室ではわからないもの。
「陽の光」で変ずる=曜変。
強い光がないと わからないもので
かつて 世田谷の美術館では薄暗かったため
見る人はそれほど その美に感動しなかった。
ところが昨今の「再現ブーム」で
違いを見せつけるためか?
今までには想像もつかなかった
異なる表情をライティングで演出し 昨年は展示されていました。
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本日の盃は 「プリンス」という技術系統の作品です。
口縁は 金輪、見込みは青味がかったグレー。見込みはブルーの瞳です。
この系統の最大の特徴は 全体に紫の反射光があることです。
実物を 手にとっていただくしかお伝えする方法はありませんが
初めて窯から出てきたときの大変、感動しました。
全体に放つ「高貴なオーラ」、
「幸福の王子」(オスカー・ワイルド作)のサファイアの眼、
雪空の下、 燕と昇天した物語の印象などから
『プリンス』と名づけたものです。