いわゆる「油滴天目」。
冷却過程で多少酸化して桜色を帯びました。
特徴は油滴斑紋が通常と違い よりランダムに発生していること。
「密」ではなく「疎」となり、他の油滴天目ではほとんど見られません。
曜変天目の斑紋の特徴として
斑紋は器の形、面積に対して大きく関係性、連動がありませんが、
油滴天目は器の胎土や釉薬から発生するのガスなどの気泡に影響され
単位面積当たりおよそ均一の発生数、気泡痕=斑紋があります。
禾目天目も同様です。
熱エネルギーに反応した化学反応であるため物理的整合性があるということでしょう。
ランダムな大きさと単位面積当たりの発生数が、他の油滴天目と違う
重要な技法になりますので、取り上げてみました。