皆さん今晩は
昨日に続き 虹彩についてです。

グレーズアートはガラスと金属の融合。
釉薬というガラスの中には金属が入っています。

釉薬を干上がらせたり
金属を浮き上がらせ金属光の虹彩を出す現象には大きく分けて3種類あります。

1はガラスの透明部分が消え 全体が金属質になったもの→ 柿釉(還元で銀化)
2は分相による ガラスと金属質の混在            → 禾目、油滴
3はガラスの上の透けるほどの金属膜            → 曜変

もちろんこれらが虹彩を放つ原因は 昨日のべた 腐蝕炎(1,2,3、共に可能)と
表面の粗密(1,3のみ)に拠る2種が有ります。
私の経験上、2のうち油滴だけは今のところ虹彩が出ませんが
理論上は可能です。

資料用の画像に挑戦してみますが とくに3が写せるかどうかが危惧されるところです。
国宝 曜変天目3碗とも 薄暗がりでは見えず
明るい晴天のもと 強い反射光の中に虹を確認するとのことで
ーーー出版物の写真どおり 実際見えるわけではありません。
撮影用照明や展示用照明を使い どのように見せたいか という意図もあります。

 

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2019年10月現在 編集加筆

2については記事の後に「虹彩斑紋天目」を完成させ、動画で公開しています。

やはり虹彩の撮影は困難を極め、肉眼と撮影とのギャップはありますが、

現在のところ撮影機材や場所等の制約がありますので、肉眼や光源、映り込み等の

差異、色合いについてはご了承ください。