写真は 禾目が消えた真黒のたまりの中央に
銀色のリングを出した作品。
こちらのリングは 大雑把ですが 禾目や油滴と同時に
大体の形に調整し 焼き上げることが出来ます。
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曜変天目の斑文は どのような現象から 出来てくるのでしょうか?
実は意外に その現象は窯の中では 日常に起こっています。
ここからのことは 実物を踏まえて 論証していかねばならないと思います。
それにしても
多くの研究者が その原理と実現にたどりつかないまま 市場では
何をそんなに急ぐのか?来し方や裾野は省みられず
ただただ ピカピカした曜変天目が出回っています。
道程の「油滴と禾目の原理や関係」をさておいて なぜその果実だけを追い求めるのか?
我々(真摯に探求に勤しむもの)が求めるものは 「真実」です。
ここで 論破しても 所詮、審判はいないので それは後世に任すとして
私としては じっくり裾野や連峰の美しさをご紹介し 雲に隠れた最高峰の美しさを
みんさんが安心して享受できるよう 環境を整えたいと思います。
その実証作業として このブログをすすめて行きます。
少々、回りくどく ご不満もお有りでしょうが
研究者や愛好家、さらには販売者の方々の
着実な同意形成を大切にしていきたいと思います。
応援メールや 質問などありましたら コメント欄にお書きください。
お答えできる範囲で 対応いたします。
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「リング」や「虹彩」は曜変解明のキーワードで
これに 「光の干渉現象」を合わせて
発現させることが出来る実力があるかどうかが
問われているのです。
斑文とその外周のみに虹彩の変化が
『曜変』の必要条件です。
二度焼きで絵付け処理しないこと(簡単に出来るラスター材料が一般にありますので)が
本物か偽物かを分ける最低のモラルではないでしょうか。
「芸術界」「陶芸界」「市場」が混乱している今、
「売り手」の方の見識と堅実な対応も求められていると思われます。
高価な箱をつけるより
一次焼成の上に二次焼付けをしていないかを検査したほうが
消費者のため・・・。
いまのままでは 必ず問題が起こります。